このページではwindows Live ムービーメーカーを使って、結婚式の生い立ちビデオなどで利用する写真の補正がどの程度出来るのか、色調補正関連の機能を見ていきたいと思います。
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ムービーメーカーで出来る写真の補正
結婚式のプロフィールムービーに関連した写真素材の補正というと、古ぼけた写真の色を補正する場合と、写真内の傷や汚れの除去をする補正とがあります。残念ながらムービーメーカーに搭載されている写真の補正に関連した機能はとても乏しく、基本的には「明るさ」のみしか調整できません。
明るさの設定のみ可能です
ムービーメーカーで写真に対する補正を目的として使える機能は基本的に「明るさ」のみです。暗い写真を明るくしたり、明るい写真を暗くしたり、明るさの調整が出来ます。
白とびと黒つぶれが起きる点に注意
ただ、ムービーメーカーの色調補正機能は全てのRGB値を均等に上げたり下げたりしてしまう機能なので、階調が失われてしまうという大きな弱点がある機能です。こういったRGB値を均等に上げたり下げたりする機能はムービーメーカーに限らずどのようなソフトでも基本的にプロの現場ではほとんど使われません。
階調を失わずに補正できるソフトもあります
しっかりと階調を失わせずに(白と黒を壊さず)写真の補正を行いたい場合には、photoshopやgimpなどの画像補正系ソフトにある、トーンカーブやレベル系エフェクトなど、部分的にRGB値の調整が出来るソフトウェアを選んだほうが仕上がりは奇麗になります。
写真を白黒には出来ます
こちらは写真の「色調補正」と言ってしまうと少し違うような気もしますが、ムービーメーカーで出来る比較的使いやすい機能なのでご紹介させて頂きます。「視覚効果」メニュー内の「白黒」の項目内に、白黒やセピアトーンといった写真や動画に適用できるカラーフィルターが用意されています。
結婚式の生い立ち紹介スライドショーでしばしば用いられる古さを出した表現では、こういった白黒系のエフェクトがよく用いられます。写真の色を白黒に変更したりセピア調やトイカメラのようにしたいといった場合には、通常は写真ごとにRGBそれぞれのチャンネル値を調整しつつ理想的な質感を作っていきますが、とりあえずエフェクトを適用するだけで一発で白黒やセピアトーンカラーに変更できるのは便利かもしれません。
白黒
白黒効果を追加するだけで手軽に白黒画像に変更できます。古いアルバムやフィルム風のプロフィールムービーなどでよく使われるカラーです。
セピアトーン
セピアトーンも使いやすいカラーフィルターです。古さや時代を感じさせたい生い立ち紹介ビデオでは使いやすいかもしれません。
After Effectsテンプレートでは高度な色調補正が出来ます
残念ながらムービーメーカーでは写真の色調補正はほとんどできず、明るさのみの調整しか出来ません。しかも残念なことに白とびや黒つぶれが発生してしまう限定的な機能です。しかしNONNOFILMで公開されているAfter Effectsテンプレートなどでは、写真の高度な色調補正や傷汚れの除去なども行うことが出来ます。無料のテンプレートも公開されていますので、是非お試しください。
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ムービーメーカーで傷や汚れの除去は出来るのか?
残念ながらこちらもムービーメーカーでは出来ません。以下の編集画面はAfterEffectsでの編集場面です。画像内のピクセル値をコピーして使いまわせる機能があると、以下のように写真から日付を除去することも可能ですが、ムービーメーカーではこういった補正も出来ません、
ムービーメーカーの写真補正機能は限定的
ムービーメーカーは写真を補正するためのソフトでは無いので、明るさが調整できるだけでも実際には十分かもしれません。色調補正機能が乏しいのは確かですが、そういった欠点があったとしても使いやすいソフトであることは間違いありません。写真の補正は明るさが調整できれば十分と割り切ってしまえば、結婚式のプロフィールムービーやエンドロール作りにはやはりムービーメーカーが使いやすいかもしれませんね。