結婚式の余興ムービーはをスライドショーや動画のカット編集を中心に自作することは出来たけれども、その出来にいまいち納得できないという方もおられるかもしれません。そんな場合には素材の合成を追加で行ってみると、納得のいくデザインに変更できるかもしれません。素材の合成といっても方法はとっても簡単で、初心者の方でも簡単に行うことが出来ます。しかも今すでに作成してある余興用ムービーはそのままに、素材だけを後から追加して合成することが可能です。このページではNiveと呼ばれるフリーソフトを使って余興ムービーに素材を合成する方法についてご紹介しています。

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自作した余興ムービーにキラキラ系の動画ファイルを合成する

このページの内容は余興ムービーの本編部分は撮影したムービーのカット編集やスライドショーをメインとした作りで作成できたけれども、デザイン的な要素が殺風景でもう少し素材を活用した編集を行ってみたい、という方に向けて書かれています。

  • 余興ムービーはすでに自作済み
  • 完成している余興ムービーに追加で素材を合成します
  • 初心者でもできる簡単な合成方法を利用します

NicoVisualEffects(Nive)の用意

NIVEのダウンロード

素材の合成が出来るソフトというのはそれほど多くありません。数少ないソフトの中からさらに無料で利用できるのが以下のNiveというソフトです。サイトからフリーで配布されていますので、まずダウンロードを行いましょう。

 

Niveダウンロード

Niveの起動

Niveのダウンロードが出来たらまず解凍をします。NicoVisualEffectsというアイコンをクリックすれば、それだけで起動が完了です。

Niveの起動

Niveでは以下のようなUIで編集を行っていきます。ぱっと見では分かりづらいレイアウトかもしれませんが、素材の合成は本当にすぐ出来てしまいますので是非チャレンジしてみましょう。

nive起動画面

素材を余興ムービーに合成する準備

プロジェクトの作成

まずは「ファイル」から新規プロジェクトを選択します。余興ムービーに対して合成編集を行うためのプロジェクトを作成していきます。

新規プロジェクト作成

画面サイズ(比率)の設定

「コンポジションの設定」という画面が出てきます。画面のサイズを既に作成済みの余興ムービーと同じサイズに変更しましょう。ハイビジョンの解像度は1920*1080です。

画面のサイズを調整しましょう

時間の長さの設定

長さの調整も行います。余興ムービーの時間をここで入力しておきます。ここで時間の長さを揃えておくとその後の出力時にもスムーズに操作できます。

全体のデュレーションを調整します

コンポジションが作成されました

コンポジションという編集を行うための領域を作成できました。これで余興ムービーへの合成編集をスタート出来ます。

コンポジションの作成

余興ムービーに素材を合成する方法

ここまでで編集の準備が整いましたので、NIVEを使って素材を余興ムービーに合成していきます。

Niveへの読み込み

「アイテム」と書かれた小さな画面の中の空白の部分を「右クリック」すると、下の写真のように連鎖的に次の画面案内が出てきますので、「読み込み」から「StandardMediaInput」へと進んでいきます。

合成前のスライドショーを読み込みます

余興ムービーとして完成している合成前の動画ファイルを取り込みます。パソコン内の保存されている場所を参照して「開く」を押しましょう。

お好きな動画を読み込みましょう

コンポジションへの読み込み

余興ムービーの取り込みが出来たら、その余興ムービーを選択し、下部の「comp1」コンポジションの中にドラッグして放り込みます。

タイムライン上に配置します

余興ムービーに合成したい素材の読み込み

余興ムービーに対して合成を行う素材の読み込みも必要です。同じ手順で合成用の素材も内部に取り込みましょう。

合成したいキラキラ動画フッテージを読み込みます

素材が手元にない方は以下の無料練習用素材をお使いください。

コンポジション内に配置します

タイムラインの中に合成で利用する素材も取り込みましょう。ここで上下の重なりの順番を整理する必要があります。

素材が読み込まれましたが、隠れています

前後(上下)の並び順を調整する

余興ムービーの後ろに隠れていた合成用のキラキラ系の動画ファイルを、余興ムービーの前に持ってきました。黒い背景が邪魔で分かりづらいですが、この素材の後ろに余興ムービーが隠れている状態になります。黒を取り除けば合成が完了するというわけです。

タイムライン上で順序を変更します。レイヤーとして扱っていることがわかります

合成用の動画ファイルの黒色背景を取り除く

余興ムービーが後ろで、合成用の素材が前です。分かりやすくするために合成用の素材のサイズを小さくしています。ここから黒い背景を取り除いていきましょう。

これからが合成の大切な部分

合成メニュー

画面下方の「タイムライン」パネルの中を見て、今度は「レンダラの三角を触って」隠れている情報を表示させます。「ブレンド」「シャドウを落とす」「ライトを透過」などが出てきます。このなかの「ブレンド」の横にある「通常」の部分を「クリック」します。合成用のメニューが表示されます。

ブレンドの設定を行います

スクリーンか加算を選択

余興ムービーに合成したい素材のブレンド方法を「スクリーン」もしくは「加算」に変更します。合成といってもこれだけで完了です。

スクリーンまたは加算を選びます

余興ムービーに合成出来ました

黒い背景がなくなってキラキラとした部分だけが残ったことを確認できます。合成といってもこれだけで素材を簡単に合成できます。余興ムービーにデザインを追加して、よりクオリティの高い作品を目指してみてはいかがでしょうか?

黒い部分がなくなりました

余興ムービーをクオリティアップ

Nico Visual Effectsを使って余興ムービーに素材を合成することが出来ました。合成と聞くととても難しい技術のように思う方も多いかと思いますが、余興ムービーに素材を少しのせるライであれば、特別難しい操作は必要ありません。

もちろん合成方法には様々な技法があり、その中にはもっとしっかりとした知識をもって臨まないと綺麗に仕上がらない合成技法もたくさんあります。

今回このページでご紹介した演算合成は合成技術の中のホント端っこの方の簡単な方法です。しかし余興ムービーを作る上ではとても役立つ合成方法の1つなので、余興ムービーを素材を使ってよりクオリティアップさせたいと思っておられる方は是非チャレンジしてみてはいかがでしょうか?

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