結婚式のプロフィールムービーではムービー全体の構成も大切ですが、写真選びもとても大切なポイントの一つです。どの時代の写真を何枚程度用意するべきなのか、大人の写真が多すぎる、特定の年代が無いなど、写真選びで悩ましいポイントはみなそれぞれです。このページではプロフィールムービー作りで悩むポイントの一つである写真選びのポイントについてをまとめてご紹介しています。

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自作のプロフィールムービーには写真選びが大切

プロフィールムービーを作る上で大切なポイントの一つが写真選びです。他にもBGMやコメントなど、考えなくてはならないポイントがいくつかありますが、今回こちらのページではプロフィールムービーにオススメしたい写真選びのポイントについてご紹介させて頂きます。幼い頃の写真を色々と探していると、あんなことーこんなことー色々あったんだなーと思い出に浸ってしまいますよね。楽しいひと時です。

しかし会場のゲストの皆さんが同じようにどんな写真でも見ただけで懐かしいなー楽しかったなーと感じてくれるわけではありません。ゲストはゲストなりによく見ているポイントがありますので、それらを考慮に入れつつプロフィールムービーとしてふさわしい写真を選べたらと思っています。

必要となる写真と枚数

プロフィールムービーの一般的な基本構成では、新郎、新婦、二人3パートに分けて構成されています。それぞれが2分前後となり、タイトルやシーン切り替えの時間等を含めて全体として6-8分程度に収まるというのが一般的な構成です。もちろんこういった構成でプロフィールムービーを作らなくてはいけないという訳ではありませんので、あくまでも基本的な構成の一例として踏まえて進んで行きたいと思います。

これらの基本的なプロフィールムービーの構成を考慮すると・・・必要となる写真は以下のようになります。

  • 新郎幼少期から大人までの写真を10-15枚
  • 新婦幼少期から大人までの写真を10-15枚
  • 二人が出会って10-15枚

新郎新婦それぞれの幼少期から大人までの写真を枚

ざっくりとですが、新郎新婦それぞれの幼少期から大人までの写真がまず必要です。細かくさらに分けて写真の内訳を見ていくと・・・

  1. 新生児1-2枚
  2. 2-3歳1-2枚
  3. 5-6歳1-2枚
  4. 小学校入学or在学中の様子1-2枚
  5. 中学校入学or在学中の様子1-2枚
  6. 高校入学or在学中の様子1-2枚
  7. 部活動や何かの打ち込んでいた趣味や特技1-2枚
  8. 大学進学1-2枚
  9. 社会人デビュー1-2枚
  10. 現在に近い写真1-2枚

上記のような細かい分類になるかもしれません。もちろんこれらもあくまでも基本となるベースの形ですので、大学在学中にしていた何かが「ネタ」になるようであれば、幼少期を少なくして大学の部分を多めにとるといった、個々の目指すテイストや伝えたい内容で色々変えてよい点です。

ここで考慮したいのは、あくまでも全体の時間が6-8分程度であることが好ましいので、逆算して考えると各パートに裂くことができる時間は2分程度しかないという点です。もちろんこの2分の中に大量の写真を詰め込むというのも悪くはありませんが、コメントを添えても早すぎて読めない等色々問題が出てくるので、それらの要素もしっかりと考慮に含めて置くべきでしょう。

二人が出会って枚

二人が出会ってからの写真も一般的に10-15枚程度使われることが多いです。新郎新婦の生い立ち紹介部分を多めにとって、二人紹介のパートは7-8枚で少なめにしておくというケースもありますが、今回は10-15枚程度使うというという想定で写真を考えて見ます。この二人のパートで必要、というかよく使われる写真は・・・

  1. 二人が出会ったきっかけが伝わる写真
  2. 二人がどのように親しくなってきたのかが伝わる写真
    共通の趣味とかデートの様子などなど
  3. しばらくの交際を経て、プロポーズに至った経緯やエピソードを含んだ写真
  4. 結婚が決まり結婚式の準備してきた様子が伝わる写真
  5. 前撮りもしくはドレスやタキシードの試着の風景
  6. 顔合わせや結納などで両家の両親と共に写っている写真など

がよく使われます。もちろんこちらも決められた写真の配分に関するルールが厳密に存在するわけではないので、自由に自分たちらしさが伝わる写真を選ぶとよいかと思います。迷ったときの参考例としてご参考にして頂ければと思います。

写真選びのポイント

いくつかの候補の中から、実際に使う写真を選ぶときにはさらに以下のポイントについても考慮したほうがより一層ゲストにエピソードが伝わりやすくなります。

  • ハッキリと人物が写る写真
  • エピソードやストーリが伝わる写真
  • お友達や家族が写っている写真も使ってあげて
  • 汚れや傷が出来るだけないもの

ハッキリと人物が識別出来る写真

逆にハッキリと人物が写っていない写真を使うケースのほうが稀かもしれませんが、人物が一目で、誰が見ても簡単に特定できる分かりやすい写真を選ぶことが大切です。たまにある悪い例ですが・・・、

  1. 新郎もしくは新婦以外の、全くエピソードに関係の無い人物のカメラ目線が強く入っている写真
  2. 全くエピソードに関係の無い人物が変な動きで目立ってしまっている写真

こういった写真は出来るだけ避けたほうが無難です。というのも、新郎新婦側からすると気に入っている良い表情で自分が写真に写っていたりすると、つい自分の顔ばかりに注目してしまい、そういった全く関係のない人物が目立ってしまっている写真を使ってしまいがちです。しかし、全く幼少期の様子を知らないゲストからすると誰が誰だかさっぱりで、当然視線は目立ってしまっている全く関係のない人物に向かってしまいます。ゲスト側からすると、生い立ちを紹介する写真に添えられたコメントやエピソードの意味が全く理解できず、ストーリーやシナリオに置いてきぼりにされてしまうことになります。

とてもいい表情だから使いたい!という写真であっても、客観的に見てみて、自分たちがどれなのかを本当にすぐに識別できるか考えてみることをおススメいたします。

エピソードやストーリが伝わる写真

写真を見ただけでエピソードがはっきりと伝わってくる写真が理想的です。長々とコメントを添えなければ状況を理解できないような複雑な写真は避けるべきです。
シンプルに入学式や卒業式などの写真、もしくはバレーボールやバドミントンを実際にやっている分かりやすい写真を使えば、「小学校の入学式」とか「中学校ではバレーボールをやっていました」等々、いやいや「見れば分かるよ」という退屈なコメントを避けて、「小学校では一度も休まず皆勤賞 元気の塊でした」とか「中学では県大会でベスト4 厳しい部活でした」等々、さらに一歩進んだエピソードをひとつ添えることが出来るようになります。

お友達や家族が写っている写真も使ってあげて

スクリーンに映る映像に自分の姿が写ると、意外とうれしいものです。皆さんなんだかんだいいつつも、うれしそうに見ているケースが殆どです。
こうした映像を作るプロの側から見ても、やはり家族や友達を巻き込んだ写真の方がゲストの食いつきはとても良くなります。さらにイジッても良いゲストがいるようであれば、それらのゲストをうまくイジりながらストーリーを進めていくことでも、個性的で楽しいプロフィールムービーを作っていくことも出来ます。それぞれの結婚式と出席するゲストの状況に応じて判断といった形でしょうか・・・。

汚れや傷が出来るだけないもの

傷や汚れがあってもどうしても使いたいというケースは実際に良くあります。これら写真の傷や汚れは、実際の写真から取り除くことが可能であれば取り除いてからスキャンもしくは業者に手渡す等したほうが良いです。しかしどうしても実際の写真から汚れの除去や修復が難しいようであれば、データ化した後にデジタル補正処理で修復するほうが良いでしょう。これらの処理はPhotoShopやフリーソフトのGIMPなどを活用すると可能ですが、奇麗に仕上げるためにはそれなりの鍛錬と訓練が必要です。専門業者に依頼する等して修復してもらうのがよいかと思います。大抵はプロフィールムービーの作成とともに、写真の補正や修復も行ってくれるところが殆どかと思います。

こんな写真は避けたいかも・・・

エピソードが何も伝わってこない

これは一体なんの写真でしょうか?色々聞かないと理解できないような写真は、状況を説明するためにコメントが長くなりがちです。1枚の写真に避ける時間は長くても10秒前後になりますので、コメントで紹介するにしてもさすがに限界があります。一目見てすぐ理解できるような分かりやすい写真を心がけましょう。ダメな写真を気の利いた一言のコメントでドカンと笑いや驚きを生むことが出来るなら、きっとあなたは一流です。一本!

ピンボケはNG

エピソードやストーリーが伝わってこない、というよりもかなり前の段階でまずい状況です。ボケていたら何が何だか分かりません。何だか少しイラッとするのは私だけでしょうか・・・?笑
画像補正が出来るソフトウェアであれば、近接するドットの色の差を大きく処理する事でピンボケをハッキリさせるシャープ系のエフェクトが使えるものもあります。どうしても使いたい写真がピンボケしているといったことであれば、それらのエフェクトを利用して見やすい状況まで修復しておくと良いでしょう。(シャープ系のエフェクトでもピンボケの完全な修復は不可能です)

大人数過ぎて分からない

大人数過ぎて誰が誰だかわからないというときもしばしばあります。この場合は矢印を挿入したり、特定の人物の部分だけをハイライトしたりと、誰でも一瞬で識別できるように処理を加えてあげたほうが親切で、ゲストも内容に付いていきやすくなります。ハイライトや矢印の挿入は、ムービーメーカー等の初心者向きのソフトでは出来ないかもしれません。写真そのものに付箋でしるしを付けてからスキャンするなど、初心者なりに工夫してデータ化すると良いでしょう。

分かりやすさが大切

プロフィールムービーの中で使う写真は、人物の識別という観点からも、ストーリーやエピソードが伝わりやすいという観点からも、分かりやすさがとても大切です。どうしても気に入った表情の写真が分かりにくい写真であった場合、大いに葛藤が生じることと思います。是非ゲストを優先した写真選びをしたいものですね。

ゲストにとって見やすい、分かりやすい写真であれば、きっと会場全体がプロフィールムービーの世界観に引き込まれて、会場全体が感動に包まれることと思います。
すばらしいプロフィールムービーが作れることを願っています。それでは・・・

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