結婚式のプロフィールムービーで動画フッテージをダウンロードして編集に活用しようとされている方も少なくありません。動画フッテージを自由に使えるようになるとプロフィールムービーのクオリティも一気に向上します。このページでは動画フッテージを利用する上で大切になる、重ねるという概念、合成の基本知識についてをご紹介しています。

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動画フッテージを重ねるとはどういうことか?

言葉のとおりですが、編集の際にいくつかのファイルを「実際に重ねて」編集することで「動画フッテージを重ねる」ことが可能になります。
画面上で見ますと2Dの平面的なものとして見えますので重なりの概念が分かりづらいのですが、ちょっと斜めからのぞいてみると、意味がよく分かります。

下の写真は一見すると全部がひとつにまとまっているように「見える」ものですが・・・
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実際には複数のファイルが重なっていたものです。
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ムービーメーカーには素材を重ねる機能が付いていません。

自作プロフィールムービーに多くの方が使用されるムービーメーカーですが、ムービーメーカーだけだと素材を十分に活用する編集はできません。様々素材を重ねた表現を自作する場合「以下の画像のように実際に複数枚の写真・素材に対して「位置」や「回転」「時間」などといった指示を行うことが出来なくてはなりません。

しかしムービーメーカーでは、
「1つ」の素材しか扱うことが機能的に出来ませんので、合成や重ねたレイアウトは出来ません。
(下記画像は合成ですので、実際に複数枚を重ねることはできません)

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タイトル(テキスト)の背景には配置できます

ムービーメーカーであっても、唯一「テキスト」だけは重ねることが可能です。そのため、「背景に配置した動画フッテージの上にテキスト」を載せて、オリジナルのタイトルを作成することは可能です。
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簡単に重ねられる「背景が透明な」素材

背景が透明な素材(アルファチャンネル付)

使用する編集ソフトに「重ねる」機能が付いていた場合動画フッテージを活用した編集が可能になります。しかし、通常動画フッテージの背景には大抵「黒」色が挿入されているため、ただ単に重ねることができても、背景の黒い色が邪魔になるため、除去しなくては実際には使えません。
黒色を除去するための手段も様々存在しますが、完全にキレイな状態にするためには工夫や知識が必要になります。それに対し、「背景が透明である」という透過情報のチャンネルも含められている動画ファイル(アルファチャンネル付き素材)を活用すると、単に重ねるだけで合成が可能で、大変便利です。

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背景が透明な素材の見分け方

NONNOFILMの動画フッテージの中にも、この合成が簡単なアルファチャンネル付き素材が複数あります。合成を簡単に行ってキラキラ飾り付けを行いたい場合には、こういった「背景が透明な」素材を活用する必要があります。「アルファ付き」の表記が目印です。
無料素材にはこういった、背景が透明であるという情報は含まれていないため、独自に黒色を除去して合成する必要があります。
※アルファチャンネル付き素材を活用する場合、アルファチャンネルの読み込みに対応したソフトウェアが必要になります。
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動画フッテージの形式とコーデックについての基礎知識

動画フッテージには様々な形式が存在します

NONNOFILMの動画フッテージでも、WMV,AVI,MOVといったいくつかの形式を採用しています。それぞれの形式に特徴や、得意不得意分野が存在するため、用途に応じて形式やコーデックが選ばれます。そのため素材を活用するためには、
それぞれの形式の読み込みに対応したソフトウェアが必要になります。

コンテナフォーマット(動画形式)とコーデック

この動画形式(拡張子)というのは、あくまでも「コンテナフォーマット」と呼ばれるもので、データを格納しておく「箱」のような役割を果たします。別途コーデックとよばれる「圧縮と伸張を自動で行ってくれるプログラム(ソフトウェア)」によって、コンパクトに圧縮した動画データがその「箱」の中に格納されているという状態が、様々な動画フッテージの状態といえます。

圧縮に使用されたコーデックが、お使いのPC環境でも必要になります

動画形式(コンテナフォーマット)にも様々種類があるように、このコーデックの種類も多岐に渡ります。暗号化された情報を読み取るために暗号を元に戻せる機械やシステムが必要になるのと同じように、コーデックによって圧縮された動画データを元のサイズに伸張して再生するためには、再生するPC環境でも同じコーデックが必要になります。

ウィンドウズ・マックで標準で読み取れるコーデックが使用されている場合、ユーザー側は特に意識せずそのまま再生や編集が可能ですが、再生が出来なかった場合には、必要なコーデックをインストールしなくてはなりません。対応するコーデックを調べて入れるのが少し面倒場合は、「コーデックパック」というものを検索してインストールすることで、必要なコーデックもまとめてインストールされ問題が解決する可能性があります。

参考コーデックパックサイト:http://www.cccp-project.net/
 クイックタイム:http://www.apple.com/jp/quicktime/download/

 

素材を十分に活用できるソフトは?

おすすめソフト1:VideoStudio

VideoStudiox6から、アルファチャンネル付きmovファイルの読み込みにも対応したことにより、素材の活用が非常に容易になりました。背景だけでなくスライドショーの「上」にも、キレイに簡単に合成が可能です。

おすすめソフト2:プレミアエレメンツ

プレミアエレメンツでもアルファチャンネルの読み込みが可能ですので、素材を自由に活用したレイアウトを作りやすくなっています。

スライドショー作成ソフトなどは素材の活用には不向きです

スライドショーを簡単に作成できるソフトも様々ありますが、動画の読み込みにそもそも対応していない、挿入できても特定の場所にのみ、といった制限がしばしばあります。素材を自由に組み合わせながら個性的な表現を作成したい・・・といった場合には、上記にあげたような普通の動画編集ソフトの方が向いています。

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