プロフィールムービーは結婚式会場や披露宴会場で上映するものなので、ビデオを作成するだけではなく上映することを考慮した様々なルールに沿って作る必要があります。
プロフィールムービーを自分たちで自作するとなった場合には、結婚式会場やプランナーさんから具体的にどんなルールのもとに作ればよいのかといった指示をもらうことがほとんどです。

プランナーさんから指示があったのですが、ちょっと難しくて意味が分からず・・。無視してもいいですよね・・・?
自宅のテレビやパソコンのモニターで見ているプロフィールムービーは正常で完成しているように見えても、結婚式会場で見る場合にはエラーとなるといったケースもありますので、事前によくある失敗例から学んでおきましょう。

これからプロフィールムービーを自作します!という方に、前もって見ていただきたい記事となっていますよ。
プロフィールムービーの自作でよくある失敗例
よくある失敗例を避けて作られている以下のプロフィールムービーも参考例として活用することができます。

このプロフィールムービーは誰でもダウンロードして編集ができるので、この記事で取り上げられている失敗例と比較する参考にもしてみてくださいね。
個人で自分たちの思い出をまとめたスライドショーを編集してスマホで見るくらいであればそれほど大きな問題にはならない点も、結婚式内の映像演出として上映するという場合には問題になる点があります。
プロフィールムービーは結婚披露宴内の映像演出として上映されるものなので、披露宴会場で見たときに必要とされるポイントをしっかりと抑えながら作成していきましょう。

良くある失敗例からは学べる点がとても多いので、是非先輩方の失敗例からいろいろと学ばせてもらいましょう。
自分で作れるプロフィールムービー
写真やコメントを差し替えてお好みのBGMを加えるだけで、オリジナルの結婚式ムービーを自作することができます。
失敗1:コメントが長すぎて読めない
プロフィールムービーでは写真にコメントを添えてエピソードやストーリーの紹介をしたり、感謝や挨拶の言葉を紹介していきます。
コメントの長さを長くするのであれば、それに応じてコメントが読めるように写真の表示時間を長くしたりズームやフェード効果を使って見せ方を工夫する必要が生じます。
しかしコメントの文字数だけが長くなったままで時間の調整を行っておらず、コメントが長すぎて読めないというケースはとても多い失敗です。

コメントを詰め込んでも結局読めなくて何も伝わらないので、要点がしっかり伝わる短くて簡潔なコメントを考えましょう。
コメントの文字数も自由に編集できる自作プロフィールムービーならではの多い失敗です。

失敗2:コメントが小さすぎて読めない
プロフィールムービーの写真に添えるコメントだけではなく、タイトル文や挨拶文といった部分で掲載するコメントが小さすぎて読めないという失敗がとても多く発生しています。
コメントよく考えて簡潔にまとめて添えていたとしても、文字が小さすぎたり色が悪かったりで読めないというのはとてももったいないですよね。

ポイントは背景色とコントラストの差を大きくして、はっきりと文字が見えるように編集で工夫を行うことです。
プロフィールムービーを自作されずに専門の業者やプロに依頼する場合には当たり前に行われる点ですが、自作の新郎新婦様の場合にはチェックが抜けていることが多いです。
編集の段階で見づらいコメントの文字ははっきりと見えるように工夫しておきましょう。

失敗3:写真が分かりづらい
生い立ちを紹介する際に利用する写真、さらにはゲスト紹介や家族紹介、ペットの紹介などで様々な写真を使いますが、写真の中のどの人物なのかが分かりづらく、内容が分かりにくいというのもよくある失敗です。
結婚式に参加してくださるご友人の写真を積極的に使うことも大切ですが、あまりにたくさんの関係の無い人物が映っている写真は分かりづらいので注意が必要です。

この点は自作ならではの解決方法として、写真の中にしるしをつけてどの人物なのかが分かるように工夫するなどして編集技法でカバーすることもできますよ。
新郎もしくは新婦様の顔だけをハイライト表示するといった編集方法ができるのも自作プロフィールムービーならではかもしれませんね。
失敗4:画面の端部分が切れている
動画の端部分はセーフエリアと呼ばれるエリアとなっていて、上映するモニターやプロジェクター次第で切れてしまう可能性があります。
パソコンのモニターなどでも、モニターの液晶画面が枠の中に少し埋め込まれているようなケースでは、画面の端がやはり少し見えなくなります。
その為動画を作成する際には、この消えてしまうかもしれないゾーンを避けた残りのゾーンをセーフエリアと呼んでいて、そのセーフエリア内に重要な要素が全て入り込むように編集するのが一般的です。
このセーフエリアに関連する問題もプロであれば当たり前にクリアしている点ですが、プロフィールムービーを自作される新郎新婦様にはとても多い失敗です。

セーフエリアなんて聞いたことが無い。というようなら失敗する可能性がとても高いです。以下の記事も合わせて学んでおきましょう。

失敗5:画面が歪んでいる
この画面のゆがみの問題に対処するためには、画面アスペクト比という用語に対する理解が必要になります。
動画には正しい縦横の比率がありますので、プロフィールムービーを作るときにもその縦横の比率を正しく設定して編集を行う必要があります。
この比率の設定が編集ソフトの中で正しくできていないと、動画全体が歪んだり写真が歪んだりといった問題が発生します。
挿入した写真が歪んでいて見づらいとか、自作したプロフィールムービーを結婚披露宴会場で上映してみたら歪んでいるといった問題があるときには、このアスペクト比の設定について見直してみましょう。

失敗6:解像度が低く写真がぼやけている
これは写真のデータをスキャンする必要がある新郎新婦様に多い問題で、スキャンするときの解像度の設定を間違っていることが原因となるケースがほとんどです。
写真をスキャンするときには必要な解像度を考慮してスキャン設定を行う必要がありますが、スキャナの設定が正しくない状態でスキャンしてしまったことで画像がとても小さい状態でデジタル化されてしまうことがあります。
解像度が低い写真を高解像度のデータに変換することはできないので、写真がぼやけてしまうほど低解像度で写真をスキャンしてしまった場合には、もう一度ゼロから写真をスキャンし直すしかありません。

一般的には300dpiの設定でも対応できるケースが多いですが、念のため600dpi程度の設定に上げてスキャンしておくと安心です。

失敗7:DVDの作成が正しくできていない
新郎新婦様はDVDまで完成したと思い込んでいて、結婚披露宴会場に渡して試写を行ってみると再生ができずに上映できないというケースです。

完成した動画データをそのままDVDに書き込んだ場合、パソコンでは再生ができますがDVDプレーヤーでは再生ができませんよ。
結婚披露宴会場でプロフィールムービーを上映する際にはDVDの形式で上映することがほとんどなので、DVDプレーヤーが正しく認識できる形式でDVDを作成しておく必要があります。
上映用DVDの正しい作り方については以下の記事で詳しく取り上げています。

失敗8:ムービーの前後に空白が入っていない
いざプロフィールムービーを上映するタイミングが来た、となってからDVDのディスクを挿入してDVDの再生を行おうとしても読み込みに遅延が発生してしまい、数秒から数十秒待つ必要が生じます。
その為プロフィールムービーの動画データの前後には、一時停止をして止めておくのに適した秒数が空白として用意されていると理想的です。
プロが作成するプロフィールムービーの場合にはこの空白が当たり前に入っているものですが、初心者の方の大半が忘れていますので、注意しましょう。

空白無しでも再生は可能ですが、スクリーンに一瞬だけ画面が映ってしまったりとか、プランナーさんが嫌がる場合にはもう一度やり直しをお願いされることがある点は覚えておきましょう。
失敗9:BGMの著作権
DVDの中にBGMを含める場合には、著作物を録音して複製する行為になるので、著作権と著作隣接権に関連した許諾処理が必要になります。

音楽の複製は私的利用であれば自由かつ無償で行うことができるはずではないでしょうか?
とお考えの新郎新婦様も少なくないかもしれませんが、不特定多数が出席する結婚式という場は私的利用の範囲には当たらないとされているため、個人であっても著作権利用料が発生します。
音楽著作権について考慮した正しい上映方法は以下の3つ選択肢があります。
- Artlistなどの著作権フリーのBGMを利用する
- JASRAC(日本著作権協会)及び日本レコード協会との権利許諾を仲介してくれるISUMを経由して権利料を収める
直接個人ではできないので、契約を持っている業者に著作権利用の手続きを依頼する - CDとDVDの同時再生を行う
CDからDVDへBGM(著作物)の複製を行っていないので利用料は発生しません。

フリーの音源でもとても良い曲が多いので、artlistの楽曲を使う方も最近は増えてきています。
失敗10:構成に問題がある
プロフィールムービーを自作するということで、構成もストーリーも編集も全部自由にできる、と少し気合が入りすぎてしまった場合に起こりがちな失敗です。
自作プロフィールムービーでは動画全体を自由に作ることができるので、写真やコメントの種類や枚数に加えて内容も全て自由です。
特にお笑いや盛り上げ系の方向でプロフィールムービーを自作されている新郎新婦様に多く見られる失敗なので、当日の披露宴会場の盛り上がりを想定した現実的なプロフィールムービーを構成するように気を付けましょう。
個性的な演出を入れ込むことももちろん可能ですが、やはりそれなりに準備と演出が必要になります。

まずはプロフィールムービーの基本構成に忠実に作って、基本をベースに少しずつ個性を入れ込む形で作っていくのがおすすめですよ。

自作プロフィールムービーの失敗例から学んで正しい自作をしよう
ここまでプロフィールムービーを自作する際に多い失敗例について詳しく見えてきましたが、いかがでしたでしょうか?
プロの映像クリエイターや専門の業者であれば当たり前に行われていることでも、やはり自分で作る場合には全て自分たちで行わなくてはなりません。

プロフィールムービーを自作で作る場合には自由度がとても高くなりますが、その反面様々な点について気を配る必要が出てくるという点は覚えておきたいですね。
失敗のない素敵なプロフィールムービー上映ができるといいですね。
素敵な結婚式をお迎えください。
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写真やコメントを差し替えてお好みのBGMを加えれば、オリジナルのプロフィールムービーやオープニングムービー、エンドロールを簡単に自作できます。