結婚式のプロフィールムービーを自分たちで自作するというご予定の方も多いかもしれません。

しかしプロフィールムービーを作成して、しっかりとDVDに書き込み、結婚披露宴会場のプロジェクターとスクリーンで失敗なく上映を行う為には、プロフィールムービーのサイズ設定についてもしっかりと理解しておかなくてはなりません。

先生の見解

プロフィールムービーに関連するいろいろなサイズ設定がありますよ。

画面の縦横の比率や会場のスクリーンサイズについて理解していないために、プロフィールムービーは完成しているのに当日の上映までにサイズの調整ができず、上映を断念してしまったというケースも実際にありますので、動画サイズに関する基礎知識をしっかりと押さえておきましょう。

この記事ではプロフィールムービーを自作する方にとっては特に重要な、映像サイズやアスペクト比に関する映像の基礎知識についてご紹介しています。

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プロフィールムービーのサイズは?映像サイズの基礎知識

例えば以下のようなプロフィールムービーを作るときにも解像度やアスペクト比といったいくつかのサイズが関係してきます。

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プロフィールムービーをいざ作ろうと思ったときに、最初に新規で動画編集プロジェクトを立ち上げると動画のサイズや比率について色々なプリセットから選ばなくてはいけなくて、どれが最適なのか分からない、あれ?意外と難しいのかな?とお困りの新郎新婦様も多い事と思います。

プロフィールムービーに大きく関係してくるサイズには以下の4つがあります。

  • HDやSD、4Kといった映像の解像度に関するサイズ
  • 16:9もしくは4:3という画面の縦横の比率(アスペクト比)に関係するサイズ設定
  • DVDのサイズ比率
  • 披露宴会場のスクリーンで見える文字のサイズ
先生の見解

サイズや縦横の比率についての理解があいまいな状態でも何となく動画編集は出来てしまうので、あまり気にしないという方も多いかもしれませんが、プロフィールムービーの上映で失敗しないためにはサイズの正しい設定も大切ですよ。

プロフィールムービーを作るときのサイズ設定について詳しく見ていきましょう。

プロフィールムービーを自作しておられる新郎新婦様には映像のサイズ以外にも縦横の比率やフォーマットなど知っておいた方がよい知識がいくつかあります。

プロフィールムービーの自作について総合的に学べる以下の記事もおすすめです。

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映像のサイズとは?

まずはHDやSD、4Kといった動画そのものの大きさについてみていきましょう。

映像の「サイズ」という言葉を耳にしますが、映像では縦横何センチメートルといういわゆる現実世界でいうところの絶対的なサイズ表記ではなく、別の仕組みでサイズを表記します

動画の規格の世界では何センチといったサイズではなくて「解像度」と呼ぶのが正しい呼び方です。

この解像度というのはデジカメでいうところの画素数と同じで、細かいドットを何個使ってその映像や画像を表現するのか?という値になります。

具体的に言えばフルHDムービーでは[1920×1080]という解像度が用いられていますが、これは横方向にドットが1920個、縦方向にドットが1080個あって、それらのドット(点)を使って映像を表現しているという意味になります。

点(ドット)のイメージ

当然細かく成ればなるほど映像上の情報としてはキレイになっていきますが、それを見る現実世界の画面ではスマホの画面であったりテレビの大画面であったりと異なります。

その為、同じプロフィールムービーの解像度でもセンチメートルやミリで表せる現実世界でのサイズはモニターやスクリーンのサイズによって大きく変わってきます

なのでプロフィールムービーの動画サイズというのは、センチメートルやインチといった長さの単位ではなく、ドットの個数で表す「解像度」という呼び方が用いられます。
先生の見解

テレビの大画面でみるHD動画とスマホの小さい画面で見るHD動画も、動画の解像度は同じなのですが表示サイズは大きく変わってきますよね。物理的な「サイズ」とは考え方が違うんです。

解像度=ドットの数(細かさ)と正確に覚えておいた方が後々混乱を避けることが出来るかと思います。

プロフィールムービーで関係してくる解像度について整理

  • HD解像度=1920×1080(2Kともいわれる)
  • SD解像度=HDよりも小さいサイズを総称しているが、主に680×480とか864×480がプロフィールムービーには関係してくる。
  • 4K解像度=3840×2160(約4000ということで4Kと言われる)
先生の見解

この3つの解像度を理解していればプロフィールムービーの解像度の知識としては十分です。

もっと詳しく解像度について知りたい

映像のサイズともいえる解像度についてもっと詳しく知りたい、という新郎新婦様は以下の記事を参考に深堀りしてみましょう。

写真でも動画でも解像度というドットの数を使ったサイズの考え方が大切です。

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縦横の比率である画面アスペクト比4:3と16:9の理解

画面アスペクト比って何のこと?

さらにプロフィールムービーのサイズを考える時、4:3と16:9というキーワードも外すことは出来ません。
先生の見解

これらの4:3と16:9という言葉は、画面アスペクト比と呼ばれるもので、縦横の画面比率を指していますよ。

最近のフルハイビジョンテレビ(FHD)や4Kテレビは16:9で、かつての古いブラウン管テレビは4:3という画面アスペクト比でした。

結婚式会場のスクリーンは4:3のまま古いアスペクト比のものが用いられているケースも多いので、プロフィールムービーを作るときのサイズ選びでは会場のスクリーンに合わせ縦横の比率についても設定が必要になります。
先生の見解

あなたの結婚式会場では4:3か16:9かどちらの比率のスクリーンなのか、事前に確認しておく必要があるということです。

ただ、隙間があってよいのであれば、確実に合わせなくても問題にはなりません

上下に隙間があるレターボックス表記の方がシネマチックでいいという方もおられるかと思います。

プロとして作る場合には外せない知識ですが、自分たちの場合はどうするのかは各々考えてください。

画面アスペクト比のポイント

画面アスペクト比に関するポイントをまとめて整理しておきましょう。

  • 4:3と16:9の2種類があり、自分たちがプロフィールムービーを上映する会場はどっちの比率なのか?確認するのがベター
  • 画面アスペクト比がずれていると上映できない訳ではなく、細かいことを無視してもOKという新郎新婦様は無視することも可能

画面アスペクト比以外にピクセルアスペクト比というのも存在しますが、そこまでいくと頭が混乱してくるので、プロを目指す方だけピクセル単位でのアスペクト比についても調べてみましょう。

画面アスペクト比についてもっと詳しく

画面アスペクト比については以下の記事でさらに詳しく取り上げられています。

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DVDのサイズを理解する

最終的にプロフィールムービーの上映をDVDで行うという方がほとんどかと思います。

プロフィールムービーを収録することになるDVDに関連するサイズは以下の2つです。

  • DVDには2種類の画面アスペクト比しか存在しません。4:3と16:9というサイズのみです。
  • DVDの解像度は720×480の1種類のみで固定されています。720×480の解像度を伸ばしたり縮めたりして4:3と16:9を表現しています。

DVDにはHDや4Kでもプロフィールムービーを収録出来るのでは?と考えていた方もおられるかもしれません。

実際にHD解像度でDVDに映像を収録できる機能もありますが、再生にも同じ機器が必要になるので結婚披露宴会場では再生できない可能性がとても高いです。

HD解像度や4Kで作成しても最終的にDVDに収録するのであれば解像度は720×480にしなくてはなりません。

先生の見解

最終的に4:3もしくは16:9の720×480のDVD解像度に落とす必要があるので、最後にDVDで上映するプロフィールムービーを頑張って4Kや8Kで作る意味はほとんどないんですね。

4Kで編集すれば画面がきれいになるんだ!と考えて重たい4Kの解像度でプロフィールムービーを編集しているという新郎新婦様もおられるかもしれませんが、編集作業が無駄に重くなるという大きなデメリットがありますので、せめてHD解像度の素材まででまとめておくと良いでしょう。

DVDのサイズについてもっと詳しく

DVDの解像度やさらにビットレートという値にもサイズがあり、DVDの画質の綺麗さに関係してきます。

余裕がある方はさらに詳しくDVDに関連した知識も学んでおきましょう。

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プロフィールムービーの文字サイズもとっても大切

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結婚式プロフィールムービーで考慮するべきサイズには、プロフィールムービーの中に挿入するコメントの文字サイズもあります。

披露宴会場のスクリーンがどのくらいのサイズなのかによって、物理的にどのくらいの文字で表示されるのかも変わってきます。

よくある失敗例として、プロフィールムービーの写真に添えるコメントの文字数が多くなりすぎてしまって文字が小さくなり、披露宴会場での上映では小さすぎて読めないというケースがあります。

文字数が多くなりすぎると必然的に文字を小さくしないとコメント欄に収まらないので、文字数は少なめに抑えるというのはとても大切な点になってきます。

先生の見解

せっかく作ったプロフィールムービーがコメントの文字サイズが小さすぎるために不評に終わってしまうというのはとてももったいないですよね。

文字サイズにも注意して作ってみましょう。

文字のサイズについてさらに詳しく

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プロフィールムービーのサイズまとめ

色々と説明が長くなってしまいましたが、プロフィールムービーを最終的にDVDで上映するという方は以下の設定を押さえておけば大丈夫です。

動画編集のプロジェクト設定で解像度の項目があれば、そこに入力して画面のサイズを設定しましょう。ピクセルアスペクト比の設定項目は以下の設定の場合には編集ソフト上は1.0でOKです。

16:9でプロフィールムービーを作りたい場合

まずは自分たちがプロフィールムービーを上映する会場のスクリーンが16:9であることを確認しておきます。

16:9の映像の解像度

プロフィールムービーを作る動画編集ソフト内での設定です。

  • 解像度は1920×1080
  • もしくは864×480(1920×1080が重い場合にはこちらでもOK)
  • ピクセルアスペクト比の設定がある場合は1.0

16:9のDVDのサイズと比率の設定

DVDを作るDVDオーサリングソフト内での設定です。

  • 解像度は一択720×480
  • ワイドスクリーンや、16:9、1.21という数値があればそれらを選択
    (設定項目はDVDの作成ソフトで違います)
    (横方向に1.21倍に引き伸ばされることで約16:9比率になるという仕組みです)

4:3でプロフィールムービーを作りたい場合のサイズ設定

披露宴会場のスクリーンのアスペクト比が少し古い規格の4:3という会場もまだまだ多いです。

4:3の映像の解像度

編集ソフト内で4:3比率の設定にした状態でプロフィールムービーを作っていきます。

  • 640×480(DVD4:3/0.91と同等の解像度です)
  • 1280×960(編集がその分重くなりますが2倍にして元のムービーの解像度を綺麗に作っておくとDVDの画質も少し綺麗になります)
  • ピクセルアスペクト比の設定がある場合は1.0

4:3のDVDのサイズ比率と設定

DVDを作るときにも4:3の設定にして作る必要があります。

  • 解像度は720×480しか存在しません
  • 0.91や4:3という設定項目があれば、それを選択してDVDを作成
    (720という横方向の解像度が0.91倍されると655×480となって約4:3になるという仕組みです)

プロフィールムービーのサイズは正しく設定しよう

新郎新婦吹き出し左側用アイコン

プロフィールムービーに細かいサイズなんてあったの?何も知りませんでした・・・。

と、最後になってバタバタと修正作業に入られる新郎新婦様は意外と多いです。

特に、縦横の比率の重要性を後で会場のスクリーンに映してみてから気が付くとなると、修正の手間と時間が本当にもったいないので、是非編集を開始する前の最初の段階で会場のスクリーン比率についても聞いておいてください。

解像度を上げれば上げるほど綺麗になるという訳でもなく、解像度を上げればその分編集ソフトとパソコンに負荷がかかって編集処理がとても重たくなってしまったりデータ量が(無駄に)大きくなるというデメリットもあります。
さらに会場のプロジェクターの最終出力用の解像度が低ければ、どれだけ綺麗なデータを用意したところで意味はありません。

解像度と編集するパソコンや会場の機材とのバランスを考えることが出来ればよいですがなかなか初心者の方には難しいかと思いますので、このページでご紹介した設定例を参考に、プロフィールムービーのサイズをとりあえずで良いので設定してみて下さい。

正しいサイズ設定でプロフィールムービーが作れるといいですね。

素敵な結婚式をお迎えください。

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