このページではムービーメーカーを使った自作ムービーで、画面比率(画面アスペクト比)を変更する方法についてご紹介しています。また、画面比率を変更すると必ずと言ってよいほど生じてしまう余白をどのように解決したらよいか、いくつかアイデアをご紹介しています。
自分で簡単制作!フリープロフィールムービー
画面比率とは何?
画面全体の縦横の比率のことを画面アスペクト比と呼びます。現在の地上デジタル放送やワンセグ、BSなどは全て16:9比率で、少し横長の画面比率となっています。これに対し、以前のアナログ放送時代に使われていたブラウン管テレビは少し正方形に近い形で、4:3の画面比率となっています。
また、このページでは深く触れませんが映像フォーマットには画面アスペクト比以外にも、ピクセル単位での縦横比というのも存在します。それらはピクセルアスペクト比と呼ばれて、このページで取り上げている画面比率(画面アスペクト比)とは違うものになりますので注意が必要です。(全く関係ないわけではありませんが、違うものである程度の認識で良いと思います)
主流は16:9なのに4:3も使うことがある?
テレビ放送の画面アスペクト比の主流は16:9となっている2017年末現在ですが、結婚式や披露宴を行う会場に設置されているスクリーンやプロジェクターは未だ4:3のままである会場もまだまだ多く存在しています。会場のレイアウトや造りに合わせてスクリーンやプロジェクタが埋め込む形で設置されているので、変更にはコストも時間も掛かり、入れ替えるのは難しいとおっしゃっている会場もありました。
そのため、披露宴で流すプロフィールビデオやオープニングムービー、エンドロールなどを自分で手作りする場合は、作り手側が会場のスクリーンやプロジェクターの画面比率(アスペクト比)を事前によく確認して、会場の画面比率にしっかり合わせて作る必要があるという訳です。
ムービーメーカーで画面比率を変更する
ムービーメーカーの中では、「プロジェクト」メニュー内にある「縦横比」の項目で画面比率(アスペクト比)の設定が出来ます。ワイドスクリーン(16:9)と標準(4:3)とがありますが、基本的にはこのどちらかになります。お好みの画面比率をただ選択するだけです。
16:9の画面比率
画面が少しワイドになっているのが分かります。普段テレビで目にしている画面比率です。
4:3の画面比率
少し画面の横幅が狭くなって、正方形に近くなります。
余白が出来る場合の対処
画面比率そのものの変更はクリックだけで簡単に出来ますが、写真の比率は16:9だったり4:3だったり、それ以外だったりとバラバラです。そのためほぼ確実に画面内に余白が出来ます。正方形の中に長方形は絶対にピッタリハマらない、というのと同じです。4:3画面内に16:9の写真を埋め込みたい場合、そのままだと絶対に余白が出来てしまうので、何らかの処理を考えなければなりません。
ムービーメーカーのズームで対処
ムービーメーカーに搭載されているズームの中から、余白がなくなるものがないか試してみます。ムービーメーカー単体で余白を消す方法は残念ながらこれ以外に方法がありません。しかしムービーメーカーには強めのズームが無いので、完全に余白は無くならないかもしれません。写真がもっている縦横の比率次第では、うまくいく写真も時々あります。
After Effectsテンプレートでは余白の無い表示が可能です
残念ながらムービーメーカーには弱めのズームしか搭載されていないため、余白を完全に消したレイアウトを自作する事は出来ません。しかしNONNOFILMで公開されているAfter Effectsテンプレートなどでは、写真の全画面フィットや画像の切り取り、自由なズームや複数枚の同時表示などなど・・・比較にならないほど自由に写真を配置する事が可能です。無料のテンプレートも公開されていますので、是非お試しください。
¥0 / 本体価格
シンプルでありながら、綺麗でオシャレな空間表現を使ったオープニングムービー用AEテンプレート。写真15枚とやや多め。
¥0 / 本体価格
絵本がかわいく動くオープニングムービー。二人のオリジナルストーリーで披露宴の開始を温かくポップに演出可能です。
¥0 / 本体価格
映画の予告編のような壮大なタイトルと音で入場を演出するオープニングムービー自作用テンプレートです。入場の雰囲気を盛り上げます。BGMと効果音が含まれています。
¥0 / 本体価格
3D空間に配置された写真で生い立ちを紹介する結婚式ムービープロフィールビデオ。写真もたっぷり60枚!操作も比較的簡単です。
左右を切り取って画面比率に合わせた写真を用意するアイデア
ムービーメーカーのズームで対処が出来ない場合は、ムービーメーカー単体ではもう余白を消すことは出来ません。別のソフトを使って写真の縦横の比率を変更する必要があります。GIMPなどのフリーの画像ソフトを使う、フリーのアプリを使う、もしくはwindowsに標準搭載のペイントでも画像のトリミングが出来ますのでペイントを使って画面の左右を切り取って4:3の画面比率に近い画像ファイルを予め作っておく、というのもひとつの方法です。
ペイントの作業
ムービーメーカー内の編集画面
ペイントで予め4:3比率に近い形でトリミングした写真をムービーメーカー内に取り込んで編集します。するとムービーメーカー内のズームとの組み合わせで隙間の無い表示にすることが出来ます。
余白なんてどうでもいいという考えは?
余白があったって全然そんなの気にしない・・・というのもひとつの選択肢かと思います。テレビで映画のDVDを見るとき、映画の代表的な画面比率のシネマスコープなどでは12:5比率でさらに横長なので、16:9のテレビ上であっても上下に余白が発生します。普段から余白部分に見慣れていると考えれば、気にしないという選択肢も無い訳ではありません。ただ、ムービーメーカーの場合余白のサイズがバラバラなので、映画DVDのレターボックス表示みたいに上下に同じ幅の帯がついた表現には決してならない事だけ注意しましょう。