Windowsの方が無料で利用できるムービーメーカーには2つ種類があります。かつてWindows XPというOSが全盛期だった時代に公開されていたムービーメーカーは、簡単な動画編集を行う為にはとても使いやすいソフトでした。これから始めてムービー編集を始めるという初心者の方に特に人気で、結婚式のエンドロール作りにも活用されていました。今はWindows XPもMEもかなり古いOSになりましたので、使える環境にある方も少ないかもしれませんが、このページではそんな旧ムービーメーカーを使って結婚式のエンドロールを作るために役立つムービーメーカーの操作方法についてご紹介しています。
このページの内容
エンドロール制作におススメのソフト
AfterEffectsで今すぐ制作できるエンドロール
ムービーメーカーでエンドロールを作る
ウィンドウズXPやMe時代のムービーメーカーは、Windows Live ムービーメーカーとは仕様が少し異なります。このページでエンドロールを作っていくのに使っているムービーメーカーは古いタイプのソフトなので、その点ご留意ください。
エンドロールで利用する写真の取り込み
まずムービーメーカーに結婚式のエンドロールで利用したい写真を読み込みます。パソコン内からお好みの写真を複数同時に選択してムービーメーカー内部に取り込んでいく事が出来ます。
取り込んだ素材の順番を調整
ムービーメーカーに取り込んだ写真や動画素材が、一覧として表示されています。このリストの中からお好みのものを選択して、下部画面のタイムライン部分に放り込んでいきましょう。挿入しながら順番を調整していく事も出来ますし、後からドラッグしてエンドロール用のスライドショーの順番を変更することも出来ます。
アニメーションの設定
スライドショーを作成するためには、写真と写真の間をつなぐアニメーション効果が大切になります。トランジションと呼ばれる切り替え効果を挿入していきます。
トランジション設定
2.「ムービーの編集」内の「ビデオ切り替え効果の表示」を選択します。通常トランジションと呼ばれる切り替え効果を挿入していく事が出来ます。エンドロールの雰囲気に合わせてお好みのトランジションを選択していきましょう。
トランジション効果の一覧の中からお好みのものを選択し、タイムライン内にドラッグしていきましょう。切り替わり効果は静かな動きのものがおススメですが、エンドロール全体の質感や雰囲気に近いものを選ぶと良いでしょう。
エンドロールの文字やタイトルを挿入
タイトルの挿入方法
「2.ムービーの編集」内の「タイトルまたはクレジットの作成」を選択します。このメニューからエンドロールにテキストを挿入することが出来ます。「ムービーの最初にタイトルを追加する」を選択すると、エンドロールの開始を宣言するタイトルを冒頭部分に挿入することが出来ます。
お好みの文章を、枠内に打ち込みます。「本日はご出席いただき誠にありがとうございました」などの一言コメントを表示される方も多くおられます。タイトルというよりは挨拶や感謝のメッセージを挿入するとよりエンドロールらしい雰囲気を演出できます。
タイトルアニメーションの調整
「タイトルアニメーションを変更する」を選択し、メニューの中からイメージに近いタイトルのアニメーションを選択します。エンドロール全体の雰囲気にもよりますが、概ね静かな雰囲気のアニメーションの方が素人っぽさの少ない編集にまとまります。
文字の色やデザインを変更する
次に文字の大きさ・色を変更しますので、下画像内の一番下にある「フォントと色を変更する」を選択します。字体のデザインや透明度、位置や色を変更することが出来ます。エンドロール全体の雰囲気を意識しながらお好みのデザインに変更してください。
エンドロールの写真にコメントを添える
コメントの挿入と調整
「2.ムービーの編集」内の「タイトルまたはクレジットの作成」を選択します。「ストーリーボードで選択したクリップにタイトルを追加する」を選択します。結婚式のエンドロール用のスライドショーにそもそもコメントを入れるべきなのかどうか、という点で悩んでおられる方も多くおられます。スライドショーそのものにコメントは一切使わずに、出席者一覧の名簿をスクロールアニメーションささせる方が編集が簡単です。また実際にコメントの無いエンドロールもとても多いので、コメントなしというのも良い選択肢かと思います。
エンドロールの出席者一覧のアニメーション
結婚式のエンドロールでとても大切な、出席したゲストの皆様の名簿一覧をスクロールアニメーションさせます。下から上に動くテキストのアニメーションは「スクロール」を適用することで作ることが出来ます。
名簿データはメモ帳などのテキストエディタを使って入念にチェックしながら編集し、完成した名簿データをコピー&ペーストで張り付ける方法が便利でおススメです。
- 出席者名簿のアニメーションは「スクロール」
コメントのタイミング調整
写真と同じタイミングで文字が出るように、長さと時間帯の位置を調整します。時間の調整は端をマウスでドラッグすることで簡単に行うことが出来ます。
エンドロールにBGMを挿入する
結婚式のエンドロールではBGMの選定もとても大切です。まずはお好みのBGMを選んで、ムービーメーカーに挿入していきましょう。
BGMの取り込み
「オーディオまたは音楽の取り込み」を選択し、開かれたダイアログからお好みのBGMファイルを選択してムービーメーカー内部にBGMを取り込んでいきます。
写真やタイトルの時間調整と同様、端部分をドラッグして時間の調整やタイミングの調整を行うことが出来ます。
端をドラッグしてBGMの長さを調整します。
BGMのフェードイン&フェードアウト調整
BGMを挿入しただけではBGMの音がブツッと切れてしまいます。結婚式のエンドロールではBGMも本当に大切な役割を果たしますので、長さに応じてフェードインやフェードアウトの調整も行っておきましょう。
エンドロールの書き出し
書き出し方法
ムービーの完了メニューの「コンピュータに保存」を選択すると書き出し用のメニューを表示することが出来ます。設定が良ければ「次へ」を押しエンドロールを書き出しましょう。
書き出し待ち時間があります
ムービーメーカーから書き出しが開始されます。動画編集ソフトで作成したムービーは必ず最後に書き出しの処理が必要になりますが、この書き出しには時間がかかるのが普通です。編集で作成した動画の複雑さや、解像度、パソコンの処理能力の高さで書き出し時間に多大な差が生じますが、ムービーメーカーで作成するエンドロールであっても数十分は待ったとしてもおかしくはありません。書き出しには待ち時間があることを理解しておきましょう。
エンドロールが完成しました
旧ムービーメーカーでも結婚式で上映するエンドロールを作成することが出来ました。ムービーメーカーの機能的な限界はありますが、ムービーメーカーでも簡単なスライドショーの作成と、出席者名簿テキストを下から上にスクロールさせる編集は行うことが出来ます。
結婚式のエンドロールを作成するためだけの為に新しくソフトを購入したくないという方も多くおられます。完全に無料で結婚式のエンドロールを作ることが出来る数少ないソフトの1つではあるので、いまだに利用できるパソコン環境をおもちの方は、ムービーメーカーを利用してエンドロールを作成してみてはいかがでしょうか?
良いエンドロールが自作できるといいですね。
AfterEffectsが結婚式のエンドロール制作にもおすすめなのは、エンドロール用テンプレートがダントツで多いから! さらに体験版のAfterEffectsでも制限なく最後まで編集できるので、無料体験期間に完成させれば0円でとってもお得です。
まだ使ってないならもったいないかも